
講義レポート

第7期9月 羽生祥子先生による特別講義

今回の講義では、著作家でありメディアプロデューサーとして活躍されている羽生祥子先生から「キャリアづくり~私の場合~これからのリーダー像」というテーマでお話を伺いました。
違和感を力に変え、仕事にしてきた
「マイノリティ」や「自分の違和感」を社会の問題として捉え、それをエネルギー源にキャリアを築かれた羽生先生。
違和感にフォーカスし、そこに数値的な裏付けと一匙のユーモアを交えながら新しい企画や仕組みを生み出してこられました。
経済的に大変な時期もあったそうですが、これまでのすべての経験が今に生きているとのこと。
私はこれまで違和感に蓋をして無難な選択肢を選ぶことが多かったので、自分の中にある小さな違和感を丁寧に拾っていくことが、自分らしく生きるヒントになりそうだなと感じました。

青春時代の夢の力
羽生先生は中学生の頃に「編集長・女社長・作家になりたい」と夢を語っていて、それをすべて実現させていらっしゃるとのこと。
大人になると環境や考え方が変わるかもしれない。でも根本的な性格や潜在的な想いは若い頃から変わらないのかも、と感じました。
若い頃に何を大切にしていたのか、何に夢中になっていたのかを振り返ると、今後のキャリアを考えるうえでの手がかりになりそうです。

目的が先、手段が後
羽生先生のお話の中で特に心に残ったのは「目的が先、手段は後」という考え方です。
やりたいことや実現したいことを明確に持つからこそ、あらゆる手段から自分のベストを選択し、迷わず行動できるのだと思いました。
また「文句で終わらせず仕組みを変える胆力」や「数字で示すこと」といった具体的な工夫も教えていただきました。
目的が曖昧なままだと手段に迷ってしまうことがありますが、まずは自分の目的をはっきりさせることが大切だと感じました。
挑戦するには、年齢は関係ない。
他にも羽生先生から「キャリア時計」の考え方をお話しいただきました。
人生100年時代。例えば100年を24時間に変換した場合、36歳だとしたら9時。40歳でもまだ10時。
「私の人生はこんなもんでいい」と思うには人生は長すぎる。挑戦するには年齢は関係ない。と背中を押していただきました。
これまでの人生、何に違和感を感じてきたのか。
昔、思い描いていた夢は何だったのか?
そしてこれからの人生、何に挑戦していきたいのか。
今すぐに答えが出なくても、自分に問いながら感性を信じ歩んでいくこと。それがこれからのキャリアをつくる一歩になりそうです。
講義をしてくださった羽生先生、そしてこのような機会を設けてくださった小林照子先生はじめアマテラスアカデミアの皆様、ありがとうございました。

松本 智子