講義レポート

講義日:2022年9月7日

第4期9月 第3回特別講師講義レポート~ 一柳良雄氏 ~

■特別講師

 

元田中角栄秘書/一流塾塾長/経営・戦略コンサルティング会社「(株)一柳アソシエイツ」代表取締役&CEO/テレビキャスター

一柳良雄氏

 

元田中角栄秘書・一流塾塾長、一柳良雄氏との初対面

今日の特別講師は、元田中角栄秘書であり、一流塾塾長の一柳良雄氏。

 

「一柳先生に会えるなんて!」

 

7月に告知をいただいてから、ワクワクが止まらないまま夏を過ごした ATA 4期生。

 

一柳良雄氏の新刊『応援される人 42の言葉』を片手に夏休みを過ごした4期生も多く、ついに迎えた当日は皆、緊張と期待の眼差しで机に向かっていました。

 

そんな中、お待ちかねの一柳氏のご登場! 

 

まずはテレビの画面いっぱいに、かっこよく語っていらっしゃる一柳氏の映像を見ながら、期待に胸を膨らませます。

 

人間力は測れるのか?

さて、”生” の一柳氏のご講演の始まりはというと…….!?

 

第一声は、まさかの、ATA 4期生への問いでした。しかも6つも!

 

一柳氏のテンポの良い語り口と、圧倒的な熱量を前に、呆気に取られながらも、真剣に耳を傾ける私たち。

 

6つの問いについて、皆さんも一緒に考えながら、読んでみてください。

 

(1)成功の反対は何でしょう? 

 

(2)アフリカへ日本の靴を売りに行く、という会社がありました。

Aさんは、「裸足の人が多い地域では売れない。ここでのセールスはやめておこう」

Bさんは、「良い靴で皆を喜ばせることができたら、将来ものすごく大きなマーケットになるぞ!」

AとB、あなたならどちらの立場を取りますか?

 

(3)きれいな花を咲かせたいとき、一番大事なことは何でしょうか?

 

(4)田中角栄氏が大蔵大臣に就任したとき、就任後わずか2ヶ月で尊敬を一身に集め、大蔵省の官僚たちを一気に味方につけた。さて、田中氏は何をしたでしょうか?

 

(5)人間力とは何でしょうか? 測れるものですか?

 

(6)長年官僚を務めた一柳氏が、経営コンサルタントとして起業したとき、一番最初に売上に寄与したものは何でしょう?

 

いかがでしょうか。なかなか難しいけれど、どれも気になることばかり!

(答え合わせは本レポート末尾にて☆)

 

内容はもちろんのこと、話の展開の仕方からも、多くのことを学んだ冒頭でした。

 

変人=変な人でなくて、世の中を変える人

その後も、一柳氏のお話はどんどんヒートアップ!

ビジネス、政治、コミュニケーション、人生……!

ますます盛り上がりを見せるトークに、一息つく間もないほど。

 

「一瞬たりとも逃すまい!」と、全神経を傾けて聞いていたご講演から、筆者が特に印象に残ったことをシェアします!

 

◆変人=変な人でなくて「世の中を変える人」

言われたことをちゃんとやるよりも、枠からはみ出して新しい時代を先取りする。現代社会においては、そのような姿勢で生きる人(=変人)が求められている。

 

◆「夢」をもて! そしたら応援されるようになる

石の教会を作っている2人の大工。石を重ねて、トンカチでトントン。一見2人は、同じ行動をしているように見える。しかし1人は「世界で一番美しい、歴史に残るような石の教会を作っている」と輝く瞳で語る。もう1人は、「固い、こんちくしょう!」と不満たらたら。一緒に仕事をするなら、どちらが良い? どちらを応援したい?

 

◆「人儲け」をせよ!

ビジネスでは、稼ぐ力、儲ける力が必要。このとき、一番重要なのは「人儲け」。良い人を儲けることは、金儲けよりずっと価値がある。

 

◆優秀なリーダーには「知恵」がある

本を読んだり話を聞いたりして得た情報は知識、知識をベースに実行するのが「知恵」。さまざまな経験を通して知識を知恵に変え、体の一部にしていこう。それがイノベーションの源泉になり、利益にもつながる。

 

◆飽きない(商い)でやり続けたら成功する

商売のことを「商い(あきない)」という。「我慢強く、飽きないでやれ。飽きないでやったら成功する」「成功するまで諦めたらあかん」、そう捉えることができる。挑戦し続けることが、何よりも大切。

 

◆自由に、たくましく、思い通りに生きるには

人生は一度きり。「一度きりの人生をどう生きるか?」を考える。狭いケージの中で飼育されている鶏と、自由にたくましく飛べる鳥、どちらのスタイルで生きたいか? 自分の思い通りに生きるチャンスをどう生み出すか?

 

◆どうせ生きるなら、楽しく、明るく、面白く

イヤイヤ仕事をしながら、成功した人はいない。楽しく生きていれば疲れもしないし、面白いと思ったらアイデアがどんどん出てきて、良い仕事ができる。明るく生きていれば、明るい人がたくさん集まるようになり、人生がもっと楽しくなる。

 

◆感謝の反対は当たり前、愛情の反対は無関心

当たり前にせず、感謝の気持ちを伝えよう。他者や物事に関心を持ち、愛をもって接しよう。田中角栄氏は、人々に感謝や愛情を示すことにとても長けていた。だからこそ皆に支持され、多くの偉業を成し遂げることができた。

 

◆プラスチック人間ではなく、えんぴつ人間になれ

SDGsの時代。プラスチック人間(瓶でもない、缶でもない=敏感でない人)ではなく、えんぴつ人間(中に芯があり、周りに木を使う=自分の中に芯があり、周囲に気を遣える人)になろう。

 

◆女性政治家に不可欠な「大義と共感」「論理に情を」

女性が政治家になるために大切なのは、皆が共感する大きな「大義」を作ること。そして、社会で「共感」の渦を巻き起こしていくこと。政治家として貢献するには、「論理に情を添える」のが良い。重要事項の意思決定の際は、まず論理を優先してから情をかけると、正確で良い判断ができる。

 

以上、一柳氏のご講演から、特に心に響いた10項目をお伝えしました。

 

これを読んで、「もっと知りたい!」「もっと学びたい!」

そう思われた方は、ぜひ一柳氏の新刊書籍『応援される人 42の言葉』をお読みください。

 

問い(1)「成功の反対は何か?」、問い(5)「人間力は何か? 測れるのか?」の答えも、載っていますよ☆

 

ただし、知識も大切ですが、一番大切なのは「知恵」。本を読んで知識を得たあとは学びを生かして行動し、自分ならではの「知恵」へと変換して、一度きりの人生を自分らしく創り上げていきましょう!

 

楽しく、明るく、面白く、生きていく

一柳氏のお話は、ATA 4期生全員にとって、人生を大きく変えるほどのインパクトがありました。

 

あまりのインパクトに……. お恥ずかしながら、告白します。

 

実は筆者、一柳氏のあふれるエネルギーと胸高鳴るお話の数々に感銘を受け、講演を聞きながら大粒の涙を流し、さらには一柳氏の機知に富んだご冗談に笑い転げたあげく、誤って涙を飲み込んで咽せてしまい(笑)、質問タイムに声を上げることができませんでした……!(泣)

 

それほどまでに衝撃が走った、一柳氏の講演会。いつかまた、お話を聞けるときのために、二度と咽せないよう、筋トレを始めようと思った次第です。

 

汲めども尽きぬ知恵の泉、並々ならぬご経験、一柳ならぬ一流のユーモア……!

改めて、「楽しく、明るく、面白く」、三拍子そろった “いちりゅうイズム” の偉大さを感じました。

 

これから一柳氏のご著書『応援される人 42の言葉』をお読みになる方々、

テレビ番組「一柳良雄が問う 『日本の未来』」をご覧になられる皆さま、

そして、来年アマテラス・アカデミアにご参加いただく5期生の皆さまへ。

 

一柳氏の名言の数々、示唆に富んだお話、そして他に類を見ないユーモアは、日本、いや世界に大きなインパクトを与えるものです。どうか、心して、お聞きくださいますよう。

 

最後に、ご多忙のなか足を運んでくださった一柳良雄さま、貴重な機会をくださった小林照子先生、そして涙に咽せて話せない私に代わって、たくさんのよい質問をしてくださった ATA 4期生の仲間たち。

 

本当にありがとうございました!

 

ATA 4期 ルイスくるみ

 

***

 

(1)「成功の反対は何か?」→書籍『応援される人 42の言葉』参照。

 

(2)アフリカに日本の靴を売りに行くときの姿勢→B。

ここで大切なのは「角度を変えると、結果的に “見える景色” が変わる」ということ。目の前の損得だけで考えるのではなく、長期的・多角的な視点を持ち、本質と移りゆく事象の流れに目を向けることが重要。

 

(3)きれいな花を咲かせるために、一番大事なことは何か?→「良い土」を用意する。

良い土があれば、しっかりと根が張って、立派に育つ。ところが良い土は、目に見えない。これは企業も人間も同じ。見えないところを見えるように自分磨きするのが、これからのリーダーに大切なこと。

 

(4)田中角栄氏が、大蔵省内で官僚たちを一気に味方につけたやり方は?→謙虚さとリーダーシップ

謙虚な姿勢で相手の価値を認め、素直に教えを請いながら、「君たちに責任は負わせない。全ての責任は俺が取る」「最後の決断は俺がする」と男気あふれる力強さを見せた。

 

(5)人間力とは何で、測れるものなのか?→書籍『応援される人 42の言葉』参照。

 

(6) 長年官僚を務めた一柳氏が起業したとき、初めて売上に寄与したものは?→元気。

「元気」が売れた。人間は、元気なほうが良い。

 

***

 

寄稿日:2022年9月19日
リポーター

ルイス くるみ
個人事業:Language Dignity