講義レポート
第5期5月 惠美初彦先生による第2回目講義『先人の志』
アマテラス・アカデミア5期生の高山ゆかりです。
5期生の仲間に会うのは1ヶ月ぶり。
1回目の講義後、5期生ZOOM交流会やごはん会が行われたこともあり、
前回よりも和やかな雰囲気でスタートしました。
まずはメイクレッスン。今回は写真がないのですが、アマテラスアカデミア生
(これ以降は「ATA生」と記載します)は、毎回の講義前に、希望者のみメイクレッスンを
受けることができます。
私は、いつもはブラウンのアイシャドーとピンクのチークを使っているので、
この日はオレンジを取り入れたポイントメイクをしていただきました。
自分に似合うメイクを知ることは、自分を魅せる力にも繋がっていくと思います。
今後もATAで自分の志や使命と向き合いながら、自分の外見とも向き合っていきたいです。
続いて、惠美初彦先生の志探求プログラム。
今回の内容は、日本の歴史に名を残した5人の偉人たちの生き方を学び、
感想を1人3分で発表するというものでした。
その5人とは、恩田木工(もく)、上杉鷹山(ようざん)、二宮尊徳、西郷隆盛、坂本龍馬。
彼らが生涯で成し遂げたことや大切にしていたことが書かれた「命言集」は読むたびに
新しい発見があり、読むたびにもっと彼らの生き方や考え方を知りたくなりました。
興味深かったのは、15名のATA生全員が同じ文章を読んだのに、
視点も感想も1人ひとり違ったことです。5人の共通点を見出した人、
自分にとって憧れる人物は誰かを発表する人、自身が勤める会社と照らし合わせながら
感想を伝えた人など、15通りの解釈がありました。
ATAは異業種の女性が集まる場です。5期メンバーは30代が多いですが、
全員同い年ではありません。住む場所もそれぞれ異なります。
大人になり、職業や住む場所を超えた出会いがあることは、とても価値あるものです。
そして今回のように同じ文章を読み、同じ人物について学び、それぞれの感想を聞くことで、
視野がまた少し広がった気がしました。異なるバックグラウンドを持つメンバーの価値観を
知ることも、ATAに参加する醍醐味なのだと思います。
ここからは、私がこの課題を通して感じたことも書かせていただきます。
私は、恩田木工(もく)、上杉鷹山(ようざん)、二宮尊徳、西郷隆盛、坂本龍馬を、
極めて優秀なビジネスリーダーであると捉えました。彼らが成し遂げたことは
「藩を繁栄させること」「よりよい発展のために決断と挑戦を重ねること」で、
それは1人の社長が会社を発展させていく姿に似ているのではないかと思ったからです。
その中で印象に残ったことが、5人が何かを決断するとき、
過去の事例や数字をよりどころにしていたことです。
例えば恩田木工が改革の際に取り入れた制度は、
木工が新たに生み出したものではなく、かつて実施されたものの「再採用」だったそうです。
又、二宮尊徳は先入観を避け、客観視や実践を大切にしていたとのこと。
過去の事実や現在の実態を数字で確かめたり、自分の目で見たものを頼りに仕法を組み立てた、
と書かれていました。
過去にヒントを得て物事を進めていくことや、
思い込みや先入観ではなく事実を丁寧にすくいとっていく。
そんな、地に足のついた決断をされていたのだと感じました。
リーダーというと、未来を見据えて前を向いて進んでいく!後ろは振り返らない!
というイメージが私の中にあるのですが(それこそ先入観ですね。笑)
大きな挑戦も長期的な成功も、「過去」ともじっくり向き合ってこそのものなのだと学びました。
それから、5人は私利私欲がなく、自分の幸せや豊かさより藩の繁栄、
国の発展という広い視点で物事を見ていました。服装や食事も質素だったり、
資産も手放して教育機関に寄付したりと、
自分以外の誰かに貢献していました。自分よりも家族を大切にしているようにも見えましたし、
どんなに偉くなっても周囲に分け隔てなく接するなど、博愛の精神があったことも読み取れました。
私の周りの人を見ていても思うのですが、大きなことを成し遂げ、
たくさんの人に尊敬され慕われる人ほど腰が低かったりします。
社会的に影響力があり、一見華やかに見えるけれど素朴な私生活を
送っている(ように見える)人もいます。これも優れたリーダーの共通点なのでしょうか。
彼らは自分の欲を押し殺し、自己犠牲をしていたのでしょうか。人に与え続け自分は我慢をする…
そういう人生だったのでしょうか。
これは勝手な私の予想ですが、きっと違うと思います。きっと本当に欲がなく、だから広い視野で、
全体思考で物事を捉え行動したのでしょう。
そして、欲が無いと、志や使命感が強くなるのでしょうか。
5人の生き方に触れることで、私自身の志や使命を明確にしたい!という思いよりも、
そもそも志や使命とはなんなのか、どうすれば使命感が強くなるのかを知りたくなりました。
まだはじまったばかりの志探求プログラム。
「読書は三度の食事と同じ」と仰る惠美先生のお話にも惹き込まれ、
1回目も2回目も、時間があっという間でした。
ATA5期 高山ゆかり
高山ゆかり
教育・学習支援業