講義レポート

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講義日:2024年12月4日(水)

第6期12月 第8回 惠美初彦先生による講義『立志式』自己の5年間の実行計画を発表する

立志教育プログラム最後の講義である『立志式』の様子を桑田がお伝えします。

最終回である第8回のテーマは『立志録の発表』です。『立志録』とは、5年後の目標達成のための実行計画表です。これまでの本プログラムで導き出してきた自身の強み・人生の目的・5年後の目標などをもとに作成をし、ひとり3分で発表しました。

4月初対面での緊張した表情とは異なった様子で会場に入るメンバーたち。全員の前で発表する最後の機会であることへの緊張感ももちろんありますが、この仲間で駆け抜けた達成感や寂しさなどいろんな感情が入り混じった空気感が部屋全体に広がった状態で発表がスタートしました。

発表内容のほんの一部にはなりますが紹介します。

【実行計画表の項目】

・更なる研究/学習/資格取得に向けた資金調達などの時期の確定

・国内だけでなく視野を世界へ(留学計画など)

・SNSだけでなく、本の出版など自分らしい発信方法の確定

・メンタルケアや出身地域格差など自身の境遇を基盤とした貢献先の確定と具体的な実施事項

・今までの経験とは異なる新たな分野への着手などパラレルキャリアの実行計画

これまでの講義で導き出された”私らしい”未来の実行計画が各々の言葉で、かつ、今までで最も力強い言葉じりで仲間へ届けられました。

もちろん、不安やモヤモヤが全くないわけではありませんが、何度も『自分の志とは何か?』を内省してきたことで、覚悟が伴った言葉として届けあえたのだと感じます。

また、発表のなかでは、アマテラスアカデミアを受ける前との変化や感謝の気持ちを言葉にするメンバーも多数おりました。

【1年前との変化】

・利己的から利他的志向へ(『誰かのために』という気持ちの増大)

・同期やATAの仲間との協業への期待

・実行力の変化(覚悟や自信を得られたことで実行力が増し、周りからの評価・期待にも良い変化あり)

・更なる自己成長につながるための自身の磨くべき新たな課題の発見(語彙力、探求心など…)

・なによりも、大切な『同志』の発見!(ATAが大切な仲間がいるサードプレイスへ)

全員の発表を終え、惠美先生より私たちへ宝物となる言葉を3つプレゼントいただきました。

「人生すべからく 夢なくしてはかないません」

ー 明石海峡大橋を架ける夢を抱き、実現させた原口忠次郎さん(元神戸市長)の言葉です。

「努力することの本当の意味は人に勝つということではなく、天から与えられた能力をどこまで発揮させるかにある」

ー 第16代 京都大学総長を務められ、脳神経解剖学の世界的権威としても知られる平澤興さんの言葉です。

最後は、多摩大学名誉教授である田坂広志さんの言葉です。惠美先生が以前東京にいらした際、偶然にも公開講座を行っており『逆境を乗り越え人生を拓く5つの覚悟』という授業からの言葉です。

1. 自分の人生は、大いなる何かに導かれている という想いを持ってください

2. 人生で起こること、すべて、深い意味がある と捉えてください

3. 人生における問題、すべて、自分に原因がある と思ってください。自分が変われば世の中は変わります

4. 大いなる何かが、自分を育てようとしている と思ってください

5. 逆境を越える叡智は、すべて、与えられる と信じてください。乗り越えられない逆境は与えられません。すでに知恵は与えられています。必ず自分のなかで答えを出してください。自分のなかに答えはあります

今の私たちを見てこの言葉を届けたいと思われたそうです。全員のペンが走る様子も印象的でした。

最後に、『立志式』を終え、私自身が感じた気づきもお話させてください。

仲間の発表を聴きながら私の頭に思い浮かんだ言葉が『らしさの進化』でした。

それぞれらしいリーダー像が表層化されてきており、それを実行できる、いや、実行しはじめている状態だと感じました。

9月ATA講義が折り返しの頃、「みんなが思う今の時代のリーダーに必要なチカラとは?」という問いを同期のLINEへ投げかけました。決断力・先見性・傾聴力など深く頷けるキーワードが多数あがるなか、最後にみんなが最も共感した要素が『らしさを持っていること』でした。

世の中においても、従来のトップダウン式リーダーシップのみならず、サーバントリーダーシップなどリーダーシップ論が多岐に広がっている時代背景にもマッチする要素(まさに、オーセンティックリーダーシップ!)であり、いまここにいる私たちがその『自分らしい』リーダーシップ要素を志として握りしめた状態で立っているんだと、少しくすぐったい気持ちとともに、背中をドンと押された立志式でした。

このバトンを第7期生にもつなぎ、これからも卒業生としてそれぞれらしさを発揮しながら、周囲や社会へ貢献をしていきます。

惠美先生、1年間の講義を本当にありがとうございました。

寄稿日:2024年12月28日
リポーター

桑田 遥子