講義レポート

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講義日:2023年7月31日

リーダーシップ111「持続可能なキャリアの構築」

リーダーシップ111

こんにちは。ATA5期生の林里奈です。
2023年7月31日に小林照子先生が設立当初から参加されていらっしゃるリーダーシップ111とアマテラスアカデミアのパネルディスカッションが東京ウィメンズプラザホールにて行われました。今回は、そちらのレポートをお届けいたします!

リーダシップ111は各分野を代表する女性たちがネットワークを結び、助け合い、情報交換しながら素敵な社会の実現に向けて立ち上げられたグループで、来年30周年を迎えられます。

リーダーシップ111とアマテラスアカデミアのメンバーでの今回のパネルディスカッションのテーマは“持続可能なキャリアの構築”。

今回コーディネーターは参議院法制局にて法制次長をされていらっしゃる村上たかさんが務められました。アマテラスアカデミアからは、業界・業種の異なる4名のメンバーがパネリストとして参加をしました。企業勤めをしながら、副業をしているメンバーや企業勤めから独立し、様々な事業を展開しているメンバー、学校運営に携わるメンバーなどライフステージもキャリアも様々なメンバーの話に会場は熱気に包まれっぱなしの2時間でした!

持続可能なキャリアを考える

人生100年時代と言われる現代、これまでの終身雇用が終わり、これまでの働き方が見直され、多様化していく、まさに転換期であると感じます。

いち個人として“どうありたいのか”が問われる日々がやってきていると私も常々肌で感じます。

パネルディスカッションの最初のトークテーマは、「仕事のやりがいとは何か?」でした。それぞれのパネリストがやりがいを語っていく中で、ライフステージの変化に伴い、やりがいと働きやすさ、働き方の両立という壁に当たることが多いと感じました。

またやりがいを突き詰めていく中で、企業勤めでは限界があることもあり、岐路に立ち、自分のやりたきことを企業勤めならではの制限を取り払い、独立してチャレンジしていくお話や転職をして、理想の働き方を手に入れた話にもなりました。

ロールモデルがいない

私もこれまで幾度となく言ってきた言葉の一つでもあり、会社の同期やメンバーからも聞く言葉が「ロールモデルがいない」というワード。

活躍している女性を思い浮かべると、どうしても辟易してしまう自分がいる…。

「すごいけど、私はあんな風にはなれない…。あそこまでして、そうはなりたくない」など、自分に置き換えると到底、遠い存在に思えたり、それを受け入れられない自分がいました。長時間労働が当たり前だったり、少し前までリモートワークさえもなかった世の中で、家庭と仕事のバランスを取りながら働き続けることへのハードルの高さを感じる方もいまだに少なくないのではないでしょうか。

そう思っていた私も今回のディスカッションを聞いて、「なりたいロールモデルがいない時は自分がなってしまえばいい!」そんな考えに至りました。

VUCAと言われる現代で、明日のことさえも極論どうなっているかわからない、変化の激しい世の中で、ロールモデルを見つけること自体が難しいことなんじゃないか、と思いました。

ロールモデルとはこうあるべき、という固定概念を捨てて、自分らしく、自分がやりたきことに邁進していることが、時に誰かのロールモデルとして映ることがあるかもしれません。世の中でロールモデルと言われる方もロールモデルになりたくてなっている、というわけではなく、気づいたらそう見られていた、ということなのかもしれません。

会社の掲げている方針と自分の目指したいベクトルがずれている時や会社が求めている職務と自分のやりたき仕事に乖離がある時、「仕方がないか‥」と思考停止するのではなく、次のステップのためのアクションをし続けることが大切なんだと感じました。

アマテラスアカデミアに参加してみての変化

アマテラスアカデミアでは内省する機会がたくさんあります。自分の内なる声に耳を傾け、自分と徹底して向き合い、自分の使命を探求する。そんな贅沢な時間を、15名の同期と過ごすことになります。

今回登壇したパネリストの皆さんは1期と3期の先輩方でした。そんな先輩方から「発展途上も楽しめるようになった!」という言葉や「異業種の方々との縦横の繫がりで、自分の自己実現できる規模が大きくなった」と聞き、まさに今、まだ受講真っ只中の私ですが、すでに自分自身の変化を感じずにはいられないと思いました。

失敗を怖がったり、足を踏み出すのに時間がかかったり、何かと言い訳してしまったり、そんな事も多く、まさに「ロールモデルとなる人がいないので、管理職なんて考えられない」そんなことも思っていたりしました。

いつの間にか挑戦することを後回しにして、挑戦しない理由を探している、そんな自分に気付けました。どんな状態の自分も自分であり、調子が良い時も不調の時もありのままの自分を受け入れて、自分を育む。そんなことを考えられるようになってきたと私自身も感じるようになりました。

最後に

自分の人生の主役は自分。キャリアをどんなスピードで歩んでいくのか、時にゆっくり歩む時があっても、立ち止まる時があっても、加速する時があってもいいものです。

上に登るだけではなく、横に広げてみたり、ちょっとジャンプして全く別の地に足を踏み入れてみるのも、それを決めるのも自分。

つい「こうあるべき」、と考えてしまうものですが、「こうありたい」「こうしたい」という自分の意思を大切に、自分のキャリアを時に俯瞰しながら、自分のペースで歩んでいこうと思えた時間でした。

「女性は固定概念を解き放ちましょう!」そんなメッセージをいただき、イベントは終了しました。

普段の心持ちを少し変えるだけでも、仕事が楽しく、人生が楽しくなりますよね! そんな風に思える女性が一人でも増え、持続可能なキャリアを歩める明るく楽しい、未来をこれから一緒に作っていきたいと思っています。

講演会後はレストランに移動して交流会をしました
寄稿日:2023年8月11日
リポーター

林里奈
IT関連企業 人事。中途採用において、採用戦略立案から母集団形成、面接実務などの一連の採用業務に従事。