講義レポート
第3期5月 第2回特別講師講義レポート〜長井鞠子氏〜
こんにちは。ATA3期 実践料理研究家・みそ探訪家/岩木みさきです。
今回は岩木がお伝えいたします。
2021年5月12日に行なわれたアマテラスアカデミア第2回の特別講義では、40年間通訳の仕事を続けられ、現在も第一線でご活躍中の通訳者、長井鞠子先生が講演をしてくださいました。
■特別講師
(株)サイマル・インターナショナル/通訳者 長井鞠子氏
特別講義で学んだこと
■学び
*スタンフォード大学の心理学者が出した研究結果に「クオリティの良い時間を女友達と過ごすことは身体と精神に良い」というものがあるので「女友達を持つべき」
*オリンピックにはオリンピックコンサルという仕事が存在する
→招致活動にはメディアコンサルやスピーチコンサルがいる
*通訳の本質は伝えること、通訳者の理想は話す人の人格まで表現すること
*照子先生が長井先生に通訳してもらい印象に残っているのは「自分が相手と話した」と錯覚した経験 ― 通訳者は存在していないと思われることが嬉しい
【伝える時に大切な3つのこと】
*コンテンツ ― 中身 :誰かに何かを伝えたい時に必ず必要なこと
*スキル ― 技術 :本当に伝えたいことだけにしぼる、抑揚(高低)や間を意識する
*パッション ― 心 :これがなければ伝わらない
・思っているだけだはうまくいかない
・計画することが大切
・言い出したことは必ず「。」まで落とし込む
【外国語が上達する3つのポイント】
*暗唱をバカにしない ― 声に出す
*人間に興味を持つ ― 言葉は必ず人間についている
*適度な自己顕示欲を発揮させる ― 認めてもらいたい気持ちも必要
・発音よりもアクセントが大事
・文法は必須ではないが品があるかには影響する
【マデレーン・コルベル・オルブライト氏(第64代 アメリカ合衆国国務長官)8つの言葉】
*会議ではインターラクトしなさい ― 話を遮って割り込む力を持ちなさい
*会議に出たら何が何でも発言しなさい
*凡庸な女には居場所がないと思いなさい
*人生に対してフレキシブルになりなさい
*人前ではプリプリ怒らないようにしなさい
*ワークライフバランスなんて存在しない
*自分を応援してくれる人を見つけなさい
*女性が女性を助けなさい
・世界では怒りは行動になるが日本では行動にならない ― 怒りを上手に使えるように
【グローバルな社会を生きていくための10のこと】
*子どもと見られないように努力する ― 日本人は若く見えて未熟に見える
*以心伝心はないと思え
*人と違うことはプラスと考える ― 他人と比べない
*日本人が得意なことする
*必要があればケンカすることはいとわない
*ビッチ(雌狐・嫌な女)と呼ばれることを恐れない
*自分のことは自分で行なう
*リセットの方法を心得る ― ストレス解消、リフレッシュ
*簡潔なものの言い方をする
*アウェイの文化の中で戦える態勢を身に付ける
・嘘ではないけれどはったりも時には必要
・アピールは積極的に
・とんがった子どもを育てる ― 異論と唱えることはディベート力がある
【質疑応答から】
・怒りがある場や緊張感が高まった場でも、腹は切らないし死刑にならないから大丈夫
・音楽家は英語が上手な人が多い ― 旋律のある楽器が良さそう
・人間は色々ある複雑さが面白い
・女の敵の女には、どうしても嫌なら接しないけれど、良いところも見るようにする
・家族の男性とは戦わないけれど、社会の中では必要に応じて戦う
長井鞠子氏の特別講義の感想
ユーモアを交えたアップテンポの講義に、受講者全員の熱量は始終高く、終了後も興奮冷めやらぬ時間でした。前向きな言葉がたくさんちりばめられた内容に、全員がパワーをもらったのではないかと思います。
自分がどう在るべきかを常に考え、経験を積むことで、出逢いを繋ぎ、社会の中で人の役に立てる存在になれるのだと感じました。
「言葉を大事にしてマスターして下さい。」という長井先生の言葉を実践してけるように、伝えることを意識して、一歩ずつしっかりと進んでいきたいと思いました。
岩木みさき
mison/実践料理研究家・みそ探訪家