講義レポート
第5期7月 第4回特別講師講義レポート〜グループディスカッション「悩みの共有」〜
第4回特別講義は、ATA5期生の隅田百子がお伝えしてまいります。
今回は、3-4人ほどの小グループに分かれ、各人が「今抱えている悩み」を一人一人じっくりと共有しチームの同期はもちろん、照子先生、惠美先生にも各チームを回っていただきアドバイスをいただきました。
また、今回は3期生の池田咲さんにもご参加いただきました。
十人十色
あなたの悩みはなんですか?
「あなたが今抱える悩み」と聞いて皆さんが思い浮かべるのはどのような内容ですか。
仕事に、家庭に、恋愛に…私たちを悩ませるものは多様で状況も都度変わります。
ATA5期生は、自営業/会社員・既婚/未婚・子供の有/無・年齢・出身地など生まれ育った環境や今置かれている境遇も様々です。
そんな十人十色のメンバーがそれぞれ相談したい悩みを自由に共有しました。
笑顔と笑い声に溢れた空間
「多様性」が生んだ新たな気づき
解決したい、頭を悩ませている一番の「悩み」はプライベートでセンシティブな内容を含んでおり、他者に話すことが憚られることも少なくないと思います。
しかし、今回のグループディスカッションでは常に笑顔や笑い声が絶えず、ディスカッションの後はより一層教室の雰囲気が明るくなりました。
なぜでしょうか?
これは照子先生がメンバー選考時にも大切にしておられる、同期生の個性の違い、「多様性」がプラスに作用していると考えられます。
異なるコミュニティに属しているから、自分の経験したことのないバックグランドを持っているから・・・仲間の意見が新鮮でそこから新たな気づきが得られるというポジティブな相互作用が、漏れなく全てのチームで生まれていたのです。
更に、アドバイスする側は自分自身の経験だけではなく見聞きした「先人・先輩方の知恵」を引用することで悩みへのアプローチの幅と可能性が更に広がっていきます。
アンテナを多く、高く張っている仲間ばかりなので、裾野の広がりは無限大です。
更に、3期生の小川さんは引用情報を改めてリンクと共に共有してくださいました。5期生同期という横のつながりだけでなく、期を越えた縦のつながりがフランクに開かれていることは非常に有難いです。
「和談」
日本人特有の複数名での話し方
毎回講義をしてくださっている惠美先生が最初にその大切さを説いて下さった「和談」
“それぞれが非対立的・互恵的な立場をとり、気づき・情報を足しあうこと”です。
悩みのテーマに関する制限がなく、少人数のグループに分かれたことも話しやすい場の雰囲気を醸成したと思いますが、惠美先生の講義を通じて毎月「和談」に親しんできたことが大きかったように思います。
昨今学校でも仕事でもどう「討論」するかにフォーカスされがちですが、私たち日本人が元来備え持っている「和談」の大切さを、話し合いの場では常に意識したいものですね。
悩みは・・・
吐き出そう!書き出そう!
経験を重ねると私たちは強くなっていきます、自分でハンドリングできる
と思いがちで、悲しみや辛さ、悩みを自分の内に閉じ込めて我慢してしまうことが多くなります。
しかし、今回のグループディスカッションのように、話すことで新しい気付きが得られたり、リスナーとしても、(プライオリティ1位ではなくとも)似たような悩みを持っていたりすることも多いです。
話すだけでなく、聞くことが自分のためになるのですね。
しかし、毎回他者に話すというのは時間的にも精神的にも難しいかもしれません。
そんな時に惠美先生からいただいたアドバイスは「書き出す」こと。
“悩みを書き出す→課題化する→問題が明確になる→問題にアプローチ(解決)する”
これらを問題学習学と呼び、これを繰り返すことにより悩みがなくなるそうです。
私たちは日々我慢しすぎなのかもしれません。
悩みはどんどんアウトプットして時には人の手も借りながら解決していきたいですね。
悩みは?と聞かれたときに、悩みなんてないよ!と言えるまで。
ATA5期 隅田百子
IT 調達コンサルタント