
講義レポート

第7期6月 坪田信貴先生による特別講義

6月のATA特別講義は、「ビリギャル(通称)」の著者として著名な坪田信貴先生の講義でした!
ご自身の経験談を交えながら、どうすればその人の可能性を引き出せるのか、そしてそれを科学的にどうアプローチするのか、とても興味深いお話が盛りだくさんでした。
簡単なワークとともに、7期メンバーもメモを取る手が止まらず、質問や感想が飛び交う、そんな熱量のある時間となりました!

人の心に火をつける
坪田先生は、これまでのキャリアを通じて一貫して「人の心に火をつける」仕事をされて来たと述べられました。
ご自身の子どもの頃の体験や、これまでの稀有なキャリアの変遷を伺うことができました。
教育者になってからは、あの「ビリギャル」の本を出版したり、吉本興業の社外取締役として活躍したり、はたまたエンタメ業界や出版界と、本当に幅広い分野でご活躍された経験を語っていただきました。現在の夢の1つは「読書市場を10倍にすること」!
坪田先生の今後のビジョンを伺い、7期メンバー同士も夢をシェアし、それぞれの生き方や方向性を知る貴重な時間でした。
そして、人に何かを伝える時に一番大事にしているのは、自分の思いを一方的に表現するのではなく、「相手が喜ぶこと」を理解すること。自分目線ではなく、常に相手目線で思考されている姿が印象的でした。良い人間関係を築く力が、すべてのご縁に繋がるのだと実感しました。
情熱と科学のハイブリッド
坪田先生は「情熱と科学のハイブリッド」ということも重要なテーマとされており、もちろん情熱も大切ですが、そこに「科学」の力も使い、誰でも同じように結果を出せる教育を実践されているとのことでした。
例えば、「大きな声で挨拶をする」と言われても、どのくらいの大きさ?となってしまいます。坪田先生はそれを「何デシベルか」と数値化したり、「目を見て話す」も「何秒くらい目を見ればいいか」といった具体的な時間で示したり…経験や感覚だけに頼らず、仮説を立てて、試して、検証するというサイクルをすごく重視しており、普段自分が感覚的に使っている言葉の意味を定義化したり数値化する必要性を感じた瞬間でした。
特に「目を見て話す」ということには、教育上とても重要な要素が詰まっていました!
その他、シニフィアンとシニフィエという概念のお話がとても興味深かったです。自分の発する言葉(シニフィアン)と相手のイメージする図(シニフィエ)をどうやって統一させ、ズレをなくすのか、仕事の失敗や人間関係のズレを防ぐ上でとても重要な視点だということを面白いエピソードを踏まえて語っていただきました!

講義を通して
今回の講義を通して、自分が使う言葉の定義を明確化し、数値化することで実現したい未来に向けて次の行動が変わること、
そして、それは仕事や人間関係のより良い関係づくりにもつながり良いご縁につながっていくことを自ら体現されている坪田先生から学ばせていただきました。
これからATAを通して、自分の志や使命を言葉(シニフィアン)で明確にし、他者にイメージ(シニフィエ)として共感してもらえれば、私も人の心に火をつけるリーダーになれるのでは?とこれからのATAの学びがより楽しみになる講義となりました!

仲野 知花