講義レポート

report
講義日:2023年6月7日

第5期6月 惠美初彦先生による『成人要目概要および幼年要目』

梅雨のジメジメした汗ばむ季節には嬉しい18時半という初夏の風が気持ちいのいい時間に集合し、だんだんメンバー同士も会話が増えたからか、第二回講義の宿題「偉人3分プレゼン」が異様な緊張の種だったのか、今回は全体的にリラックスしたムードで始まった印象の惠美先生の3回目の講義。

「成人要目概要および幼年要目」

“成人要目概要および幼年要目”の資料を読み込んでおく。というのが今回の課題でした。

私の印象では、難しいように感じて、当たり前でなくてはならないけれど、自分がどれだけ出来るいるだろう。。。と、この歳になって心地よい説教をされている感覚で読ませて頂きましたw

部屋に集まっている人たち

中程度の精度で自動的に生成された説明

講義では成人要目概要の一つ一つを詳しく解説して頂く所から始まりました。

教科書の様な要目は、惠美先生ご自身のお子さんの為に大人になるまでの教育の基本的な事柄、大人として知っていたらいい事、社会で生きていく為に知るべき事柄などを、江戸時代の会津藩の童子訓を参考にまとめられたものです。元は2万個の項目がある中、惠美先生が1年半をかけて、5項目へとシンプルにまとめられたとの事でした。それを収類と言うそうです。

惠美先生が仰っていたこととして、

物事を習得するために運転免許やマニュアルが用意されている事は沢山あるのに、

親になるための免許やマニュアルはない。ならば作ってしまおう!と親としての心得を詰め込んだのが、「成人要目概要」

そして、子どもにはまず “型を学ぶ” という日本の伝統的な武家の教育法を現代にも伝わる形で惠美先生が生み出された “型” が「幼年要目」

型を学ばなければ、“型破り” すなわち、自分の色は出せない。と仰っていたのが印象的でした。

又、無形のものから子どもは選択が出来ない。

まず “型” を叩きこんでから選択肢を自分で生み出す。

なんでも “自分で考えなさい。” と子どもに促すのは、無責任ではないか。というお言葉にも ドキッとさせられました。

レストランのテーブルに座っている人たち

低い精度で自動的に生成された説明

「幼年要目」に関しては、成人要目の子ども版。子どもでも理解しやすいように10箇条にまとめて、暗唱しやすく作成されていました。

実際、惠美先生のお子さんは言葉が出来るようになるころから幼年要目を暗唱していたとの事でした。

惠美先生の解説後に1人ずつ感想を述べる時間がありました。

こんなシンプルな成人マニュアルは見た事がない。でもシンプルこそ難しい。

という意見に私も深く共感しました。

両親が、幼少期から挨拶を徹底した教育をしてくれたことに感謝する。

というメンバーからの話があった際も、先生は分かりやすく、

“笑顔”、“挨拶”、“ありがとう” の3つで人間関係がスムーズになる。

幼年要目の様なシンプルな事こそ毎日続けて、人間を磨く糧とする。と仰っていました。

レストランのブースに座っている人たち

低い精度で自動的に生成された説明

惠美先生の講義では、当たり前の事を当たり前に実行する大切さや、親である私たちへの在り方を見直す、背筋がシャキッと伸びる時間を味わう事ができました。

使命を探求する15名全員の主軸として「成人要目概要および幼年要目」が胸に刻まれ心洗われる時間になった事は間違いないと思います。

子育ての中で学びがある事、そして日々慌ただしく過ぎる日々の中で、親も子どもと一緒に成長出来る毎日に改めて感謝をして、今日も冷蔵庫に張ってある幼年要目を子どもと見返しています。

寄稿日:2023年6月22日
リポーター

ATA5期 後藤 麻衣
パーソナルトレーナー