講義レポート
第8期6月 惠美初彦先生による第3回目講義
こんにちは。アマテラスアカデミア8期生の石井がレポートいたします。
<成人として必要な修得項目を知る>
今回の講義テーマ『成人要目』とは、惠美先生がご自身の子育てのために30年以上かけて構築された教育のフレームワークです。
「大人として知っていたらよさそうなこと」を数万枚のラベルカードに書き出し、「集類」という手法で類似するものを統合しながら整理した結果、指針確立・基本体得・英知伝承・能力開発・行動体験という5分野に体系化されました。
この成人要目から逆算する形で、0〜3歳・4歳〜小学校入学前・小学校以後の三期に分けた育ちの設計が描かれています。
「成人」という完成形を先に定め、そこから逆算するという発想はシンプルながら、教育のあり方を根本から整理してくれるものですし、ひとつひとつ段階を経ることが大切だと感じました。
<三つ子の魂——しつけの五原則>
講義では、0歳から3歳までに行うべき「しつけの五原則」について触れられました。
「三つ子の魂百まで」と言われるように、3歳までに人格や情緒の土台の80パーセント以上が形成されると言われています。だからこそ、この時期の繰り返しの行為が、後の習慣の土台を決めるそうです。
- 笑顔
- 挨拶・返事・感謝
- 立腰(りつよう)→立志
- 読み聞かせ
- 履物を揃える
これらの5つの原則はそれぞれ成人要目の5分野に対応しています。
お母さんのニコッとした笑顔が子どもの指針となり、「ありがとう」は年齢×1万回言い続けることで基本態度が形成されます。
姿勢を正す「立腰」は将来の「立志」へとつながり、1万冊の読み聞かせが知的土台を育み、履物を揃える親の後ろ姿が子どもに実行力を育てます。
大事なポイントをひと言でまとめると「笑顔・挨拶・ありがとう」の三つです。
講義でお伺いして感じたのは、どれも日常のなかにある当たり前のことばかりだということです。
「当たり前のことを当たり前にやる」
それがいかに難しく、いかに大切かを改めて考えさせられました。
「履物を揃える」については、海外では靴を脱がない文化があるため「椅子を揃える」ことを大切にしようというお話もいただき、文化が違っても「整える」という本質は変わらないのだと気づきました。

<ならぬものはならぬのです>
4歳以降の道徳教育として伝える「幼年要目」についても学びました。
今回特に印象に残ったのは、その伝え方について、先生から学んだ言葉です。
「道徳に理由はいりません。ならぬものはならぬのです。」
なぜだめなのか、と理由を探してしまったり、だめな理由をどう伝えたらよいかと立ち止まってしまいがちですが、昔から大切にされている普遍的な道徳とはそもそも理由を超えたところにあるものなのかもしれません。
ただ「だめなものはだめ」、「ならぬものはならぬ」と伝える。江戸時代からの知恵が現代にも生きていることを実感しました。
また、「自分らしさや個性が出てくるのは数十年後」という言葉も印象的でした。
型に入り、基礎を繰り返す。
それを経てはじめて個性が生まれるとのお話を聞いて、多様性や個の自由が語られる今の時代だからこそ、改めて基礎の大切さを思い直しました。
環境のせいにせず、まず自分の心を整えることから、取り組んでいきたいです。
今回の講義を通じて、日々の在り方を振り返るよいきっかけとなりました。
貴重な学びと機会をありがとうございました。
石井 有理沙









