講義レポート

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講義日:2019年9月11日

第1期9月 特別講義プログラム

第6回公式プログラム

日時:2019年9月11日(水)

時間:19:00~20:1

講師:一柳良雄 氏

田中角栄や宮澤喜一の秘書をお勤めになった大阪府出身の元通産(現経産)官僚。人材育成の「一流塾」を運営するとともに、様々な経営・制作コンサルタント業務を手がけられている。

 

一柳良雄先生の講義は「納得のいく正直な人生とは?」を考えさせられるものでした。

 

退官後、天下りを蹴ってまで起業した一柳先生ですが、その途端に潮が引くように人が離れていったそうです。そこで感じたのは、自分の周りには損か特かで人が寄ってきていたということ。それを機に人間力を高め「また会いたい」と思われる人になろうと決意されたそうです。

 

田中角栄氏やIBM社長のワトソンJrの”人を惚れさせ動かす力”などを例に、リーダーとして「ついていきたい」と思われる人間力の磨き方をお話ししてくださいました。これまで想像もつかないぐらい大勢の方との出会いを繰り返していらしたであろう一柳先生がその心に残っているという方々とのエピソードはどれもとても印象的。そんな一柳先生が「また会いたい」と思う人・・・それは”自分がやっていないことや知らないことをやっている人”だそうです。「そんな人には名刺交換の際につい一言二言会話を交わしてしまう。」とおっしゃっていました。

 

ー成功の反対は〇〇ー

 

「成功の反対はなんだと思う?」という質問とその答えが、強く心に残っています。

一柳先生はこうおっしゃいました。

「成功の反対は”何もしないこと”だよ。でもね、いくら行動していても、自分の目的地や居場所、そこからの脱出方法さえわからないようではダメ。それではただの迷子。自分にとっての北斗七星となるような目標をしっかり持って、答えのない質問に仮説を立てて行動してみる。本物を目指し、高みを目指し、そのために誰と出会うべきなのか考えよ。」

 

「花を咲かせたいなら、土を大切にすること。土は目に見えないもの。それは自分の志だったり、会社で言えば社長の能力であったり、社員のやる気であったり、ノウハウやプロセスだったりする。見えないものが見えるようになるように磨いていくことが大切なのだ。」

 

まさに自分の内側「人間力」を磨き、人を動かし巻き込んで納得のいく人生を手に入れる。そんな一柳先生の生き方そのものを言葉にしてくださった90分でした。

 

感謝の反対は当たり前。愛情の反対は無関心。人間力や人とのご縁を大切にされている一柳先生だからこそ、感謝や愛情、そしてその意味を大切に過ごしていらっしゃるのだと感じました。心の底から、また会いたい!本当に素敵な一柳先生にお会いできお話を伺うことができたことに大感謝です。

寄稿日:2020年1月13日
リポーター

ダウ(由利)智美
個人事業化向けセルフブランディング&コンサルティング、フリーランス日本語教師、日本語教師サポート